■第2回ラウンドテーブル / 青山学院大学(2010.11.24)

<趣旨>

 わが国の内部統制報告制度は,2008年4月1日より適用され,すでに全上場企業が内部統制報告書を公表し、3月決算企業においては制度適用3年度目を迎えている。これまで内部統制報告は遅滞なく実施されてきているものの,一方で,中小企業における内部統制報告の負担が過大であるとして、2010年6月に閣議決定の上、公表された「新成長戦略」においても内部統制報告制度の効率化の方針が示され、現在、企業会計審議会内部統制部会にて審議が進められているところである。
 しかしながら、内部統制は、企業のガバナンスの一部として重要な要素であることから、効率化の一方で、制度趣旨を踏まえたより一層の効果的な実施を図っていく必要もあると考えられる。
 そこで、内部統制報告制度のこれまでの実施状況を踏まえて、今後、より効果的かつ効率的な制度の実施を図るべく、昨年度に引き続いて、内部統制報告実務に関連する当事者を一堂に会しての第2回内部統制ラウンド・テーブルを実施することとした。本ラウンド・テーブルでは,今後予想される企業会計審議会内部統制部会その他での議論に資するべく,独立的な立場から,内部統制報告制度についての「総括と提言」をまとめることとしたい。