■第3回公開シンポジウム / 明治大学駿河台キャンパス(2018.12.7)

「内部統制報告制度の実効性確保について―制度導入10年を経ての教訓と課題―」


【開催の趣旨】

 金融商品取引法の下、内部統制報告制度が導入されて10年が経過していますが、いまだに「開示すべき重要な不備」の報告は減少してきていません。それどころか、企業サイドにおいては、不正等の発覚により、当初有効とされていた内部統制について、それを有効ではないと訂正し、未監査情報として公表するケースが後を絶たない状況が数多くみられます。そのため、内部統制に責任を有する関係者より、現行制度の運用改善のみならず、制度のあり方に対する問題意識が高まってきています。
そこで、当学会では、日本公認会計士協会と日本監査研究学会の共催を得て、現在の実務上の運用が、果たして制度創設時の目的を達成できているのかどうか、また、内部統制報告制度に関わる企業内外の関係者における問題意識を明らかにしていくことを目的に、関係者による公開シンポジウムを開催することといたします。
最新の情報等を共有することにより、わが国における内部統制報告制度の健全かつ効果的な運用に貢献できればと願っています。


【スケジュール】

15:30 開会【15:00 受付開始】
◆開会の挨拶 
神林比洋雄(日本内部統制研究学会会長)

◆第一部 特別講演(15:35〜16:20)
「内部統制報告制度導入の10年間を総括する」
 井上俊剛(金融庁・企画市場局・企業開示課長)

◆休 憩 (16:20〜16:30)

◆第二部 パネル討論会(16:30〜18:30)
「制度導入10年を経て、内部統制報告制度は機能しているのか?」

パネリスト(五十音順)
○ 河津 司(一般社団法人日本貿易会専務理事)
○ 竹内 豊(新日鐵住金鰹任監査役・日本監査役協会副会長)
○ 蓮沼利建(鞄立製作所監査室主管兼日立金属且謦役・日本内部監査協会理事)
○ 八田進二(青山学院大学・金融庁企業会計審議会内部統制部会長)
○ 村上 淳(日本公認会計士協会 監査・保証実務委員会 内部統制監査専門委員会専門委員長)

コーディネ―タ
○ 手塚正彦 (日本公認会計士協会常務理事)